加害者は変われるか?
テレビの報道や新聞記事を見て、たびたび思うのは、似たようなパターンの事件が多いのに、なぜ加害者のほうにそれほど焦点が当たらないのかなあ、ということ。
別れた妻を追いかけて殺害する夫、恋人の子どもを虐待する同居の彼氏、育児に追いつめられる母親…。
立場の共通項が多いのなら、共通する原因だってあるんだろうな、と思う。
だから、その加害者側の、事件を起こす理由というか、言い分や育ち方、犯行時の状況について細かく知りたいな、と思っていた。
↑この本は、その関心に沿うものかと思って借りてみたが。
加害者への対策というのは、まだ草創期の段階にあるみたいだ。
「個人的なことは政治的なことである」という60年代アメリカのスローガンを、以前大学の授業で習ったが、ウチの国は昔からあった家庭の問題が、最近ようやく広く可視化されてきたばかりの状況なんだと思う。
加害者がなぜ犯罪者になってしまうのか、それを防止するために、原因(個人的なものだけではなく政治的な)が究明され、対策が具体化されるのは、まだまだ先なんだろう。
法整備も課題のようだ。
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